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●サビ水

 水道工事などで断水した後、蛇口をひねると赤水が出ることがありますが、これは給水管内のサビによるものです。しばらく水を出しておくと澄んできますから、それから使用してください。

 

●蛇口内の衝撃

 蛇口を一気に閉めたときドーンと音がするのはウォーターハンマー現象といって、管内の水の流れが突然せき止められることによる水圧の急激な変化が原因です。蛇口はなるべくゆっくり閉めましょう。
 また、シュルシュルという音がする場合は、すり減ったコマパッキンが中でころがっているからです。新しいものに取り替えてください。

 

●流しの排水

 日頃の点検と手入れが必要です。油や野菜クズを流さないのは当然ですが、どうしても細かいゴミはたまっていきます。
 そこで毎日、排水トラップをはずして点検し、ゴミや汚れが付着しているようなら掃除しておきましょう。
 トラップは生ゴミをくい止め、排水管内の臭いをふさぐ為に設置されています。封水部分には水アカや油汚れがつきやすく、大切な働きを維持するためにもマメに手入れしたいものです。
 ※ディスポーザーの取付けは排水管の詰まりの原因となりますので避けてください。

 

●浴室の排水

 浴室の排水口には、ゴミをくい止めて集積する装置はありません。従って、入浴ごとにトラップをはずして封水部分にからみついた髪やゴミを取り除くなど、日々の習慣が唯一の詰まり予防対策です。

 

●台所、浴室、洗面台の詰まり

 トラップを掃除しても詰まるなら、漏水の心配もありますから、それ以上水を流すのはやめてラバーカップを使ってください。ラバーカップは排水口を完全にふさぐように押しつけて勢いよく引き上げますが、このとき、水をためた状態で行うとより効果的です。
 洗面台の場合は、蛇口の下にあるオーバーフロー穴をぞうきんなどでふさいで、空気漏れを防いでおくのがコツ。数回繰り返しても直らなければ、専門業者に頼みましょう。

 

●トイレの排水

 トイレの排水の場合、ロータンクの仕組みを知っておくと、突然のトラブルの際も自分で対処できます。
 各部品の役割を頭に入れておき、点検・修理の目安にしてください。

(1)

浮き玉
 ロータンクの中の水がたまるにつれて上昇し、ある一定の水位まで来たとき、自動的にボールタップの弁をふさいでタンク内への給水をストップさせます。

(2)

止水栓
 給水管の水圧を調節するためのもので修理の際、一時的に水を止める必要がある場合に、少し閉めると水圧を下げることができます。
 止水栓にはドライバー式とハンドル式とがあり、ドライバー式はマイナスのドライバーか10円硬貨を使って回してください。

(3)

浮きゴム
 使用時以外はロータンクの底にある排水弁にかぶさって排水をくい止め、レバーを操作すると同時に鎖ごと引き上げられて、便器へと水を流し込む仕掛けになっています。

 

●トイレの詰まり

 まず第一に止水栓を右に回して閉め、水を止めること。次にラバーカップを排水口が完全にふさがるように押しつけ、勢いよく引っ張ってください。
 この際、便器を透明のビニールで被い、中央にラバーカップの柄を通す穴をあけて作業すると、汚水が周辺に飛び散るのを防げます。詰まったものが取り除けたようであれば、バケツの水を少しずつ流しながら様子を見ましょう。
 数回繰り返しても直らない場合は、専門業者に任せてください。また、万一便器内に汚物が逆流してきた場合は即、上下階の2世帯に知らせてトイレの使用を中止してもらい、次に管理員に連絡してください。
 これらのトラブルは、トイレットペーパー以外のものを流して起こる場合がほとんどです。紙オムツやティッシュペーパー、その他硬い紙や布類は決して流さないようお願いします。

 

●洗濯機の排水

 マンションでは、洗濯機の排水による漏水トラブルが多発しています。それだけに日々の点検や手入れが必要ですが、より完璧な排水管理のために防水パン(洗濯機専用の排水装置)が設置されています。
 ホースの先を排水口にしっかり挿入して使ってください。挿入部が接続できるタイプと、直接排水口に挿入するタイプとがあり、いずれも定期的にホースを抜いて、排水口の掃除をする必要があります。材質はABS樹脂ですから、マットを敷いた上に洗濯機を設置する方がよいでしょう。
 設置が不安定な場合、使用時の揺れの衝撃で割れることもあります。

 


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