アレルギーの心配は?

遺伝子組み換え食品の安全性について、ひとつひとつ説明していきましょう。まず、アレルギーの問題からです。

アレルギーって、ぷつぷつできたりするのですよね。ボクは卵アレルギーの人を知っています。どうしてその人はアレルギーになるのに、ボクはならないのでしょうか?

アレルギーを起こすものはたくさんあります。そのうちの一部は食品です。コロクンの友達のように卵にアレルギーの人は卵の中のある成分(アレルギー源性物質と呼びます)に、その人の体の中の免疫系が働いてしまって、体がいろいろな反応を起こしてしまうのです。たんぱく質もそのようなアレルギー源性物質になることがあります。アレルギー源性のたんぱく質は、アミノ酸などの小さい物質に消化されないで腸などの中にたんぱく質として残って、そのたんぱく質を、免疫系が「敵だ!」と攻撃を始めるのです。ですから、ちゃんと消化分解されればアレルギーを引き起こさないのですね。

そうだとしたら、遺伝子組み換えで入れた遺伝子の生産するたんぱく質がアレルギーを起こすかどうかを調べなくてはいけませんね。

そのとおりです。まず、組み換えで入れた遺伝子の生産するたんぱく質が、これまでに知られているアレルギー源性たんぱく質(アレルゲンとも言います)と似た構造をしているかどうかを調べます。アレルギー源性たんぱく質は皆、似た構造をしていることが知られているんですよ。それと、さっき言ったとおり、消化されるかどうかが重要です。そこで、人間の胃の中の状態を再現した人工胃液を使って、消化がされるかどうかを調べます。

うわー、いろいろと調べるのですね。それに、本当にアレルギー源性たんぱく質は、なかなか消化されませんね。外来たんぱく質というのが遺伝子組み換えで作られるようになったたんぱく質ですか?

そのとおりです。Btと書いてあるのは害虫抵抗性の、その下のCP4何々というのとグリフォセート酸化還元酵素というのは除草剤耐性の、それぞれたんぱく質です。その下のふたつは、遺伝子組み換えの操作で使われることのある遺伝子の作るたんぱく質です。どれも、すぐに分解されているでしょう。

ほんとうですね。分解されてしまえばアレルギーを起こすこともないから安心ですね。さて、次は何の話ですか?

次は動物試験の話です。

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