細胞からどのようにしてDNAを取り出すのですか?

DNAが「二重らせん」と呼ばれる構造をしていて、二本の長い鎖がお互いに弱くからみ合って、コルクスクリューのように巻いていることは、どういうふうに遺伝子組換えは行われるのですか?で解説しました。このように、DNAはリボンのようなものです。ここでは、たんぱく質などのほかの物質と一緒に細胞の中に入っているDNAを取り出す方法を想像してみましょう。細胞の中には、DNAのほかには、リボンのように長い物質は他にはありません。

まず、細胞を壊さなくてはなりません。動物の細胞は、細胞質膜という薄い膜で包まれているだけなので、少し力を入れたり、化学薬品を作用させるだけで壊れて中身が出てきます。植物や多くの微生物の細胞は、細胞壁という硬い壁を持っています。この壁を壊すために、壁を酵素を使って溶かしたり、超音波などを使って破壊したりします。このときに、中に入っているDNAのリボンを千切ってしまうほどの力を加えないように注意しなければなりません。

細胞の中身を出すことができたら、今度はDNAをその中から取り出す番です。ここでは、プールの中にただよっているひもを取る方法を考えてみて下さい。ここでは棒を使います。プールサイドからプールの中のひもにめがけて棒を差し込んで、くるくろと巻取ると、ひもを取ることができます。DNAでも同じように、容器の中に入れた細胞の中身にガラス棒を突っ込んで巻取ります。DNAの場合は溶けていて見えませんので、プールの中のひものように、目に見えるような形にしなければなりません。そこで、DNAの場合はアルコールを使います。DNAはアルコールに溶けないので、アルコールを入れると、白いひものように見えてきます。白くひものように出てきたDNAをガラス棒を使って巻取ります。

後は、洗ってきれいにしてから使います。もちろん、このような方法以外にも、細胞の種類や目的に応じて、違った方法も使われます。また、DNAの上にある遺伝子だけを写し取って来る方法もあります。

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