ゲノムとか遺伝子とかの違いを教えて下さい。
ゲノムとは、ある生物がその生命を維持するために必要な遺伝子の集合のことです。たとえば、コロクンの鼻の色と形を決めるのは「鼻の色を決める遺伝子」と「鼻の形を決める遺伝子」です。それぞれに複数の遺伝子が係わっている可能性もありますが、ここでは仮に一つずつの遺伝子が係わっていると仮定しましょう。「鼻の色を決める遺伝子」と「鼻の形を決める遺伝子」は、それぞれDNAからできています。通常はA,T,CまたはGが百から一万くらい並んで、その並び方でそれぞれの性質を決める遺伝子を作っています。
遺伝子とDNAについては、どういうふうに遺伝子組換えは行われるのですか?で説明しましたので、復習してみてもいいですね。
さて、鼻の色と形はこれで決まりますが、他にも目や頭の形などを決める遺伝子があります。これらすべてをまとめてゲノムと呼んでいます。だから、ふつうはある生物の中にある1セットのDNA(人間はこれを父と母からの2セット持っています)すべてのことを指します。
また、それぞれの遺伝子が正しく働くために必要な遺伝子本体以外の部分のDNAもゲノムに含まれます。たとえば、鼻の色や形を決める遺伝子が鼻のある場所で働いて、目や足などの他の場所で働かないように、鼻の場所を感知する働きをする部分(制御領域)も含まれます。
