地球上の飢餓の解決に遺伝子組換え技術はどういうふうに役に立つのですか?
特に地球上の主に発展途上国で起こっている飢餓の解決に役に立つ遺伝子組換え農作物の例をいくつか挙げてみましょう。
たとえばイネでは、害虫や病気に耐性のものが開発されれば農薬をお金を払って買う余裕のない人たちでも、虫害や病害に苦しまされずに収量を確保することができます。それ以外にも、人間の体内でビタミンAに変換されるβーカロテンという物質を生産させれば、1億8千万人もの途上国の子供が苦しみ、そのうち年間2万人が死亡しているビタミンA欠乏症を解決する作物となるでしょう。また、コメの中に含まれている鉄の量を、遺伝子を導入することによって引き上げ、20億人もの人たちが苦しんでいる鉄欠乏から起こる貧血の解決策になります。
さらに、トウモロコシやコメにアルミニウムへの耐性を上げる遺伝子を入れる試みもなされています。熱帯地方の広い地域で、アルミニウムは土の中にたくさん含まれていて、作物を枯れさせてしまっているのです。
イネの中に長い間水の中に浸っていても生き長らえることのできる遺伝子を入れている研究者たちもいます。これに成功すれば、洪水の多いアジアでのコメの生産を安定させることができます。
さて、これが実現すれば夢のような技術ですが、これは遺伝子組換え技術を開発し、お金もうけをしたいと思っている企業が都合の良いところを言っているだけではないか?と疑問に思う人もいるでしょう。それについては、次のページをご覧下さい。