遺伝子組換えでできた食品を食べると組換えた遺伝子が体の中で悪いことをしませんか?
核酸の構造について、核酸の構造について教えて下さい。の1)、2)、3)、4)で説明しました。三つの(A、T、C、Gで表させる)ヌクレオチドのつながりがひとつのユニットになり、そのつながり方(順番)によって、決まったアミノ酸が並べられるのでしたね。
遺伝子組換えは、このヌクレオチドの並べ方を変えたり、新しいヌクレオチドの配列を導入したりする技術です。たとえばオレイン酸という、生物がごく一般的に持っている脂肪酸を作る酵素の遺伝子(ヌクレオチドの配列)を導入する訳です。そうするとオレイン酸をたくさん作るようになります。
一方、入れられた遺伝子はというとヌクレオチドの配列に過ぎませんし、私たちが食べると、ほかのDNA(たとえば豆腐に入っているダイズの遺伝子DNA)と同じく、消化されてしまいます。組換えたDNAが入っているというと、まるでそのDNAを私たちが食べると、私たちの体の中に入って、私たちのDNAとも組換えられてしまうような印象を受けるかも知れませんが、実際にはそのようなことはありません。A、T、C、G以外のヌクレオチドは使われていないのですから、体に入って有害な働きをするものは含まれていないのです。
もう一度、念を押しておきますが、遺伝子組換えをしても私たちがすでに持っているヌクレオチド以外の、有害なものはできません。また、導入されたDNAがそのまま私たちの体に入って私たちまで組み換えられてしまうなんて事は、絶対にありません。もし、そのようなことが起こったら、私たちが豚カツを食べると豚になってしまいますよね。私たちが魚を食べても、海の中を泳げるようにならないように、そのようなことは(たとえ起こしたくても)起きるものではありません。