種無しスイカは遺伝子組換え食品ですか?
まず、種無しスイカはどんなもので、どのようにして作られたのかを見てみましょう。人間や野菜などの農作物など、ふつうの高等生物は同じ遺伝子(染色体)を二組ずつ持っています。人間ならば、父親と母親からの一つずつで二組、農作物ならば、おしべとめしべからの一つずつでニ組あるからです。
鼻が高くて二重まぶたのお父さんと、鼻筋が通っていて大きな瞳のお母さんから、高い鼻と大きな瞳を持った子供や、鼻筋が通っていて二重まぶたの子供が生まれるのは、それぞれ、鼻と目の特徴を持った遺伝子を一つずつお父さんとお母さんからもらっているからです。
ところが、植物では同じ遺伝子を二つ以上持ったものができることがあります。これは、人工的に作ることもできますし、自然にできることもあります。遺伝子を三つ、あるいは四つ持ったものがあります。このような植物では、体が大きくなるものがあることが知られています。また、ふつうと異なる一種の異常ですから、種ができなくなることもあります。このような性質を上手に利用して、新しい役に立つ品種を改良してきたものもあります。たとえば、ふつうのダイコンの二倍の数の遺伝子(染色体)、つまり四組の遺伝子を持ったダイコンは、大きく太くなり、「す入り」が起こるのが遅くなりました。また、種無しスイカはふつうの1.5倍、三組の遺伝子を持っています。この種無しスイカも、発育が早く、種ができなくなります。

このように、私たちは自然に起こる、また、薬剤を使って人工的に起した遺伝子の異常を利用して、品種改良を行ってきています。
そして、最後に。遺伝子は三倍になっても、それぞれの遺伝子の構造は変わらないので、二重らせん構造はそのままです。三重らせんにはなりません。