遺伝子組換え技術の良い点は何なのですか?

まず、大前提があります。生命の秘密をより深く知りたいという人間の素直な欲求です。だけどそれだけではありません。遺伝子組換えはいろいろな面で私たち人間の役に立つ技術なのです。その中には、医学や農業生産、ゴミの処理や公害などの環境汚染の防止などがあります。これらに役立つ技術を素早く、無駄なく開発する手助けができるのです。

たとえばゴミ処理に役立つ微生物について考えてみましょう。ここに、プラスチックを分解できる微生物がいたとします。ところが、この微生物はゴミ処理場では元気よく生育することができません。ですので、せっかくのプラスチック分解能力も人間のために役に立てることができません。一方で、汚染されたで盛んに生育できる微生物がいたとします。この微生物はほかの微生物と異なり、生物にとって毒である水銀などの重金属の大量にある環境でも盛んに生育できるのですが、プラスチックを分解することができません。

プラスチックを分解し、重金属にも耐性のある微生物を探すことは、とても時間のかかることです。しかし、重金属に強いがプラスチックを分解できない微生物に、プラスチックを分解する微生物からプラスチック分解する性質を情報として持っている遺伝子を入れると、時間をはるかに短縮することができます。

このように、遺伝子組換えはとても偉大な可能性を秘めている技術ですが、当然、いろいろな人たちから指摘されているように、まだ未熟な技術だとも言えます。技術的な問題はまだまだ多いですし、この技術を最大限自由に活用できるようになる前に、解決しておかなくてはならない問題はたくさんあります。

たとえば、クローン人間の問題、人間のクローンを作る(同じ性質を持つ人を作り出すこと)ことは今の時点では倫理的に許されるものではありません。ただ、いづれにしても、現在行われている議論は、この遺伝子組換えがどのような技術「なのか」ではなく、「なのだろうか」という域を出ていないとも言えます。これから、もっと盛んに建設的な意見が述べられて、社会全体で理解を深めていくことが大事でしょう。

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