抗生物質とは?

抗生物質は、私たちが風邪などにかかって病院に行ったときに医師から比較的頻繁に処方される薬です。これについては風邪にかかったときに病院でもらう薬は、風邪のウィルスや細菌を殺すための薬なのですか?をご覧下さい。

さて、ここでは抗生物質が人間にとってどのようなものであるのか、生産する微生物にとってどのようなものであるのかを生物的な側面から見てみましょう。抗生物質とは、「微生物の生産する他の微生物の生育を阻害する物質」です。ただ、現在では微生物の生産する抗がん剤のようなものも広い意味で抗生物質と呼ぶこともあります。抗生物質は、人類の20世紀の大発見のひとつです。抗生物質が実用化されたのは第二次世界大戦の末期でした。それまで結核などの微生物による感染症は非常に恐ろしい病気でしたが、現在では抗生物質のおかげで治療ができるようになりました。微生物の抗菌作用が初めて発見されたのは1877年、フランスのパスツールによってでした。パスツールは病原菌の一つ、炭疽病菌(Bacillus anthrasis)の生育が好気性菌の一種により抑制されることを観察しています。さらに1929年に多くの人が知っているフレミングによるペニシリンの発見がなされたのです。フレミングは、このことを報告しましたが、ペニシリンがどういう物質なのか、はっきりとさせることができなかったので、深く検討しなかったということです。その後、第二次世界大戦中にペニシリンが再発見されたのです。オックスフォード大学のフローリーとチェーンはペニシリンの精製に挑戦し、見事に成し遂げたのです。そして、この夢の薬が実用化されたのでした。

抗生物質がどのように働くのかは、こちらをご覧下さい。

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