ウィルスはどんな生物ですか?その3

さて、ウィルスですが、自分で歩くことのできる道具箱だと思ってください。この道具箱は、自分で歩いて、細胞という作業場の壁を破り、中に入り込みます。そして、何食わぬ顔をして、そこにいる作業員や運搬員に、自分の仕事をさせてしまうのです。

この道具箱(ウィルス)はたん白質(殻たん白質)でできています。中には、道具箱の設計図(DNAあるいはRNAといった遺伝情報)が入っているだけです。この設計図には、道具箱の形が書いてあるだけでなく、どの作業場に入っていくかも書かれています。また、自分の設計図を、作業場にある細胞の設計図に組み込んでしまったり、細胞の設計図の中で自分の設計図をどんどん増やしていくための作業員の設計図が書かれているものもあります。

そして、ウィルスにとって細胞の設計図との相性が良ければ、何食わぬ顔をしてその設計図の中に安住します。もし、居心地が悪いと、作業員の設計図から大勢の作業員を作り出して、道具箱だけを作らせます。そして、作業場中を道具箱だらけにして、耐え切れなくなった細胞を破裂させて(破壊して)道具箱を他の作業場を探すためにばらまきます。作業場は利用されただけですね。このようにして、私たちの体の中の細胞が破壊されるときが、私たちはインフルエンザをはじめとするウィルス感染症にかかった状態なのです。

また、このばらまかれた道具箱を集めてきれいに積み上げると、きれいに並べることができます。これが、ウィルスの結晶です。

最後に、ウィルスのサイズですが、本当に、皆さんが想像する作業場(教室や実験室)を細胞とすると、そこで使われる持ち運び用の道具箱の大きさと考えていただいていいと思います。

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