炭疽病菌について教えて下さい。

炭疽病菌は、ふつうはウシやヒツジのような草食動物に病気をひき起こす細菌です。しかし、たまに、人間にも感染して病気を起すことが知られています。人間に病気を起こすときは、すり傷に感染して体内に炭疽病菌が入る「皮膚炭疽」と呼吸によって肺に入って起こる「呼吸炭疽」のふたつが知られています。肺に入った場合は、肺の中で出血して呼吸困難を起こします。

ところで、炭疽病菌はバチルス・アンスラシスと呼ばれる細菌ですが、このバチルスという細菌の仲間はソーセージ状の細菌で、酸素がないと生きていけない種類です。酸素がある環境では、栄養素があると、とても良く生育します。また、乾燥にはとても強い仲間です。バチルスの仲間には納豆菌もあります。バチルス・ナットーという名前です。このバチルスの代表する菌は日本では「枯草菌」と呼ばれています。この名前のとおり、枯れた草を好み、生息しています。納豆は、たまたま蒸したダイズをワラで包んでおいたら、そのワラに着いていた納豆菌がダイズを発酵して偶然に作られたものだったと思われています。でも、最初に食べてみた人は、勇気があったか、とてもお腹が空いていたのでしょう。

炭疽病菌も枯れた草などに着いていて、それを食べる家畜に感染するのでしょう。同じ仲間の細菌なのに、ずいぶんと、私たちとの関係は異なっていますね。

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