微生物はどのように発見されたのですか?
17世紀のオランダ。いろいろと工夫をしては、小さなものを大きく見えるようにする道具、すなわち顕微鏡を作っていた男がいました。その名をレーウェンフックというオランダ人は、たまたまとてもよくできた手作り顕微鏡でいろいろな物を観察してみたのです。そして水、土壌、歯垢などの中に、さかんに動き回る「小動物」がいるのを見つけました。この小動物はいろいろな形をしていました。その当時、自然発生説が世の中を支配していました。いわく、生物はいろいろなものから発生するというのです。
ハエは腐肉から。
ネズミは泥から。
微生物は肉汁から。
その定説を覆したのは、レーウェンフックから約200年後の十九世紀、フランスのパスツールでした。
「すべての生物は生物から発生する」
パスツールは「スワン首のフラスコ」を用いてこのことを証明しました。まず、パスツールはこの入口を細く延ばし、白鳥の首のように一度下に向かわせてから上に開いたフラスコに肉汁を入れました。そして、一本はその中身の肉汁を沸騰させ、再び冷ましたのです。今で言う、熱殺菌をしたのです。牛乳のパックに○△度×秒殺菌などと書いてあるあれです。そしてもう一本は何も処理しませんでした。その二本を放っておくと、何もしなかった方は盛んに微生物が成育してきましたが、煮沸させた方は何も生えてきませんでした。熱をかけた肉汁の中の微生物は死んでしまい、空気中の微生物は「スワン首」の部分を通れないので肉汁にたどり着けません。だから、肉汁には何も生えてこないのです。
スワン首のフラスコ
こうして、パスツールは生物が生物から発生することを証明しました。この熱殺菌法はパスツールの名前をとって、パスツリゼーションと呼ばれています。