微生物の生と死はどのように定義されているのでしょうか?
微生物のような単純に分裂して増えていく生物の寿命については、微生物は何歳まで生きるのですか?で解説しています。簡単にまとめると、「分裂で増えた細胞はどちらが親でどちらが子供かが区別できないので、細胞としての寿命は決められない」ということでした。さて、そのような「自然の寿命」がない微生物でも、故意に殺してしまえば、たとえば潰してしまえば、死んでしまいます。微生物の表面の膜を破ったり、二度と元の働きができないくらいの熱をかけたりした場合には、微生物は死んでしまいます。
微生物の死は、人間などと同じく、二度と生き返らない状態です。ただひとつ、少しだけ異なる点は、微生物の中には苛酷な条件に強いものがあり、たとえば、乾燥に強い微生物は、昆布を水で戻すようにからからに乾いた状態になっても、水を注げば元通りに生き返るものがあります。また、周りの環境が自分に不利になると、それを察知して自分から進んで休眠状態に入って、再び条件が整うまでジッとしているものがあります。このような場合には、「生き返る」事ができるので、死んでいるとはいいません。