神経の信号伝達の方法について教えて下さい。

ここでは神経の信号伝達の方法を簡単に説明しましょう。神経の細胞はとても細長く、その端から端まで、ある信号をビリビリと電気の波として送ります。たとえば、右手で触った鍋が熱かったとしましょう。温度を感じる働きをする右手の指先の神経細胞は、鍋の熱を感じて熱いときの「興奮」します。(熱ければ熱いほど、その興奮の度合は大きく、また冷たいときには冷たいときのための異なる「興奮」の仕方をします。)指の先から細長く伸びている神経細胞はその興奮を脳の中にある「温度」を感じる場所へと伝えます。でも、いくら神経の細胞が長いとは言っても、指先から脳まで一本でつながっているわけではありません。ちょうど、私たちが家から友達の家に行くのに必ずしも一本のバスを使って行ける訳ではないのと同様、神経細胞を乗り継いで脳まで行くのです。ビリビリと伝わった電気の波は、「乗り継ぎ」をしなければなりません。また、困ったことに神経の乗り継ぎ駅には、細胞の間に小さなすき間があるのです。電気の波には私たちのように足が付いている訳ではないので、電気の波は神経と神経の間の空間を「神経伝達物質」という「渡し船」を使って渡ります。その渡し船の一つがアセチルコリンと呼ばれる物質です。

このアセチルコリンの働きを妨害する毒素をボツリヌス菌が生産することはボツリヌス菌に寄る食中毒でお話ししています。ぜひ、そちらもご覧下さい。

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