微生物の種類について少し教えて下さい。
微生物には大きく分けて四つの種類があります。高等微生物に入るものは、コケなどの地衣類、カビやキノコのカビ類、アメーバなどの原生動物、クロレラなどの藻類などです。高等微生物は動物や植物と同じく、ひとつひとつの細胞の中に「核」と呼ばれる遺伝子をしまっておく袋を持っているため、真核生物と呼ばれる生物の仲間です。もう一つは下等微生物で、酸素を生産する最も簡単な微生物であるラン藻類といわゆる一般に細菌と呼ばれるものが含まれます。三つ目はウィルスの仲間で、これは本当に小さい生き物で、普通の顕微鏡では見ることができないほどです。電子顕微鏡という何万倍にも拡大できる顕微鏡を用いて見ることができます。ウィルスは自分自身の体の中に生きていくために必要なものをすべて持っている訳ではありません。だから、動物、植物、微生物の細胞に取りつき、その中にある働きをちゃっかり自分の遺伝子の中に組み込んで盗んでしまうのです。盗まれた細胞には、ウィルスに内部を占領されて、やがて破裂してウィルスの子供を周囲に散らすものもありますが、中にはウィルスと仲良くなって、自分の遺伝子の中に入れてあげてしまう細胞もあります。さて、最後は古細菌と呼ばれる微生物です。古細菌とは古くから生きてきた細菌という意味を込めて付けられた名前ですが、今では細菌の仲間ではないことがわかったので、アーキアという特別な名前をいただいています。シーラカンスやセコイアは生きた化石といわれていますが、この古細菌も同様に生きた化石です。古細菌は地球に生命が生まれてからかなり早い時期から地球上のほかの生命とは違う進化の道をたどってきました。古細菌の外観は普通の細菌とあまり変わりませんが、遺伝子を利用する仕組みや、体の成分を作る方法は、細菌というより動物や植物と似ています。さらに、細胞の皮である細胞質膜と呼ばれる膜は、ほかのどの生物とも似ていません。とてもユニークな生物ですね。そして、住んでいるところも、温泉のようなとても熱い環境や、鉄でさえも溶かしてしまうような極端な酸性やアルカリ性などの環境です。100度以上の温度を好む超好熱菌は古細菌の仲間です。
