遺伝子の突然変異について詳しく教えて下さい。
基本的に、突然変異を起こすのは遺伝子です。遺伝子が突然変異を起こすと、それによって、その遺伝子から作られるたんぱく質が変わってしまい、正常に働かなくなったり、最悪の場合には、有害なことをするようになったりします。
ただ、突然変異は、生物が持っている重要な機能でもあります。生物は、進化をしつづけて多様な生物種を生み出しています。このような進化、すなわち、種の多様性を生み出しているのは、ある生物に起こる突然変異や組み換えなどのできごとなのです。
そのような生物にとって有益な突然変異は、それによって、できるたんぱく質の性質がすぐれたものになることによって起こります。
たとえば、ある生物が生息する環境の温度が急激に上がったとします。そのような高い温度に適したたんぱく質を作るように突然変異が起こると、今までどおりの温度では、そのような突然変異を持った生物は生きていくことができませんが、高い温度では、水を得た魚のように生育して、さらに、高温に適応したたんぱく質を作る子孫を残していくことでしょう。
突然変異には、自然に複製などの際に起こるもの、化学物質や物理的原因によるもの、それに、人間が引き起こす人為突然変異があります。人為突然変異は、人間が欲しい性質を持っている生物を作り出したいとき、たとえば、農作物の品種改良などの際に利用されます。