微生物はどうやって数えるのですか?コロクンは、一匹、二匹・・・って、数えます。ぬいぐるみだけど、きっとそうだと思います。でも、細菌などの微生物には、目に見えないものが多いですよね。そのような微生物が、何匹いるのかを数える方法にはどのようなものがあるのでしょうか?ドクタータイガー、教えて下さい。

たとえば、私たちが食べているヨーグルトには乳酸菌が1パックに何万匹、何億匹といますが、そこにいる乳酸菌すべてをひとつひとつ漏らさず数えることは不可能です。

確かに、無理ですよね。コロクンでも、そんなにいっぱいいたら、全部を数えることはできないと思います。そういうときは、どうするのですか?

そういうときは、そのほんの一部を取ってきて全体を推測する方法を使います。細菌の場合には、そこにいる細菌の数を数えて、全体の中にどれだけいるか(全菌数と呼びます)を計算する方法を用います。 全菌数の計り方には、顕微鏡の下に見える微生物を目で数える方法(計数盤)と微生物の大きさをした粒子の数を機械的に計る方法(パーティクル・カウンター)があります。

顕微鏡を使って見るためには、見たいものを置いたプレパラートを使います。微生物の数を数えるときには、特殊なスライドグラスを使ってプレパラートを作ります。このスライドグラスは計数盤と呼ばれ、ガラスをほんの少し削って隙間ができるようにしてあります。

そして、顕微鏡で見える範囲には一定の間隔の「格子」が刻んであります。この計数盤に微生物の入った液を垂らして、カバーグラスをした後、この格子の中に見える微生物の数を数えます。

その格子の中に見えた微生物の数から、全体の中にいる数を計算します。たとえば1ミリメートル四方の格子の上に0.1ミリメートルの隙間があるとすると、その容積は1×1×0.1=0.1立方ミリメートルです。この中にいる微生物を数えたら100匹だったとします。すると、1cc(1立方センチメートル=1,000立方ミリメートル)の中には100×0.1×1,000=10,000匹がいることになります。ですから、100ミリリットルのヨーグルトだったら100万匹いることになるのです)。

それでは、コロクン・・・登場でーす!

 コロクン、ありがとう。なかなか、説明が上手ですね。機械的に計る方法では、微生物の入った液を、ある一定の量だけパーティクル・カウンターと呼ばれる機械の細い管の中を通します。この管に微少な電気を流しておくと、微生物の大きさの粒子がその中を通ったときに電気の抵抗に変化が起こるので、この変化の回数を数えます。このようにすると、やはり、全体で何匹いたのかがわかります。

 全微生物の数を計っても、そのすべてが生きているとは限りません。死んでしまっていても細胞の形が残っていれば全菌数の測定ではカウントされてしまいます。そこで、生きている微生物の数(生菌数と呼びます)のみを数える方法を紹介しましょう。この生菌数測定法の代表的なものには、染色法とコロニーカウント法があります。

染色法では、たとえば生きた細胞だけが細胞内に取り込む色素を試料に混ぜて、その色素に染まった細胞だけを先ほどの計数盤を使って数える方法があります。この方法だと、生きている細胞と死んでいる細胞とを区別できますが、染色の条件が一定でないと安定した良い結果が得られないことがあります。

もう一つの方法であるコロニーカウント法は、微生物の入った液の一部を寒天培地にまいて一匹一匹の微生物からコロニーを作らせ、その数を数える方法です。

寒天培地上に数えやすいくらいの密度でコロニーができるように、液をまく前に適当な微生物の数になるように希釈しなければなりません。また、場合によっては実際の生菌数の十分の一位の数の微生物しかコロニーを作らない場合があります。「元気のない」微生物がコロニーを作れないことや、途中の希釈の際などに死んでしまったりするのかもしれません。

しかし、比較的細かい操作がなく、誰でもどこでも再現性良くできることから、コロニーカウント法は広く用いられています。

どうもありがとうございました。これも、コロクンが実際に絵でわかりやすく説明してみます。うまく、いくかな?


 
コロクン、どうもありがとう。ちょっと、話がむずかしくなってしまいましたからね。これまでに説明した方法は、多かれ少なかれ作業をしなければなりませんが、最も簡便な方法として実際に菌の数を数えるのではなく、菌が増えると透明だった液(培養液)が濁ることを利用して、その濁りの度合い(濁度・だくど)を測る方法があります。菌によって濁り方と実際の菌数との関係は異なりますが、極端に薄いか濃い培養液でなければ比例関係にありますので、充分に利用できます。この方法は、培地中での微生物の増殖をリアルタイムに知りたいときにとても便利な方法です。

なんか、かなり勉強した気分になっています。ところで、どうして、そのような目に見えない微生物がいるってわかったのですか?

それでは、微生物が最初にみつかったときの話をしてみましょう。

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