微生物はどのように発見されたのですか?

目に見えない微生物は、どのようにして、人間に発見されたのですか?  

目に見えないものを見るのですから、それを可能にする道具が必要ですよね。

あ、わかりました・・・顕微鏡でしょ?さっき、コロが全菌数を見るときや、染色した細菌を見るときに使いましたよ。

そのとおりですよ、コロクン。17世紀のオランダに、いろいろと工夫をしては、小さなものを大きく見えるようにする道具、すなわち顕微鏡を作っていた男がいました。その名をレーウェンフックというオランダ人は、たまたまとてもよくできた手作り顕微鏡でいろいろな物を観察してみたのです。そして水、土壌、歯垢などの中に、さかんに動き回るいろいろな形をした「小動物」がいるのを見つけました。この小動物が、人間が初めて目にした微生物の姿でした。

これは、大発見だったでしょうね。みんな、その当時の人は、とっても感激したでしょうね。だって、今まで見ることができない生き物を見ることができたのですから。

しかし、その当時は微生物を含めすべての生物について、自然発生説が世の中を支配していました。すなわち、生物はいろいろなものから発生するというのです。 「ハエは腐肉から、ネズミは泥から、微生物は肉汁から」生まれると、当時は信じられていました。だから、すぐには信じてもらえなかったのですよ。せっかく、微生物がデビューするチャンスだったのですけどね。

それは、とっても残念ですね。微生物も、きっとみんなに早く見つけてもらいたかっただろうと思います。

生物の自然発生説を覆したのは、レーウェンフックから約200年後の19世紀、フランスのパスツールでした 「すべての生物は生物から発生する」ということを、パスツールは「スワン首のフラスコ」を用いて証明しました。

なんか、とってもかわいい名前ですね。夢があるなぁ。

まず、パスツールはこの入口を細く延ばし、白鳥の首のように一度下に向かわせてから上に開いたフラスコに肉汁を入れました。そして、一本はその中身の肉汁を沸騰させ、再び冷ましたのです。今でいう、熱殺菌をしたのです。牛乳のパックに○△度×秒殺菌などと書いてある殺菌法と同じです。そしてもう一本は何も処理しませんでした。この絵がスワン首のフラスコですよ。


 
首がずいぶん長いフラスコですね。これをくぐりぬけて肉汁にたどりつくのは大変そう・・・。

その二本を放っておくと、何もしなかった方は盛んに微生物が成育してきましたが、煮沸させた方には何も生えてきませんでした。熱をかけた肉汁の中の微生物は死んでしまい、空気中の微生物は「スワン首」の部分に付着してしまうために肉汁にたどり着けません。だから、肉汁には何も生えてこなかったのです。 こうして、パスツールは生物が生物から発生することを証明したのです。このように、人間が微生物の存在を目で確かめたのはほんの4世紀前、そして、微生物が微生物から生まれることを知ったのは、140年ほど前のことなのです。

そんなに昔のことではないのですね。今、コロクンが勉強していることも、ちょっと前の人にはわからなかったことなのですね。すごく、得した気分です。でも、考えてみれば140年は、ぼくのご主人様でも生きていられないくらいの長い時間です。微生物にとっては、どうなのかなぁ?やはり、パスツールのスワン首のフラスコをくぐりぬけられなかった微生物も、今は生きてはいないのかなぁ?生きていたら・・・話を聞いてみたいのに。微生物は、どれくらい長く生きるのですか?

それでは次に、微生物の寿命を考えてみましょうね。

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