I am a Parkinson's
Disease
目 次
SINCE 2001.10.1
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| 【どんな病気】 |
| 原因不明の難病、ドーパミンが不足 |
吾輩は細菌でも、ウイルスでも、バクテリアでも、カビの一種でもない。だから伝染性はなく家族のだれかが吾輩に侵されても、配偶者や子供に伝染したり遺伝することはない。 それでは吾輩が取りつくとどうして病気になるのか?仲間の内でも秘中の秘になっている。 世界の神経学者、製薬会社、遺伝子研究者などが必死になって、吾輩の正体を明らかにしようと努力しているが、脳内の黒質の中で製造される神経伝達物質の一つであるドーパミンの生成がうまくいかず、振戦(手足のふるえ)、筋固縮(筋
肉が固くなる)、無動(動けなくなる)、姿勢保持障害(身体のバランスがとれなくな
る)などの病状が現れるところまでは解明できている。
根本原因である何故ドーパミン生成が阻害されるのかは未だに判っていないので、治療法が確立していない。吾輩が特定疾患の指定を受け治療費が公費で負担されているのは、それだけ治療が難しい難病であるということだ。 平成12年(2000年)にこれまで地味にパーキンソンの研究を続けてきた3人の老医学者に、ノーベル賞の生理・医学賞が贈られた。
アービド・カールソン(スウェーデン、77歳、イエーテボリ大学名誉教授)、ポール・グリーンガード(米国、74歳、ロックフェラー大学教授)エリック・カンデル(米国、70歳、コロンビア大学教授)の3人。彼らは、脳の神経回路で、細胞同士のつなぎ目ともいえるシナプスの働きを解明して、神経伝達物質が仲立ちとなって信号変換を行っていることを発見した。 カールソンは、ドーパミンが、運動制御に重要な役割を果たすことを発見。その欠乏がパーキンソン病の原因と特定した。
グリーンガードは、神経伝達物質が神経細胞表面の受容体に働きかけて信号を伝達する仕組みを見いだした。
カンデルは、信号変換の制御機構が記憶や学習に果たす役割を明らかにした。
ノーベル賞といえば島津製作所の田中耕一氏も化学賞を受賞し、一躍、時の人になったが、賞の対象となったMALDI法(マトリックス支援レーザ脱離イオン化法 )というのは、タンパク質等をはじめとするさまざまな巨大分子をレーザー光線を用いてイオンにして、その重さを測定することを可能にした一連の研究である。
パーキンソンも何らかのタンパク質が関わっていること までは、人間様の研究で解明されているが、大物研究者続出で、これまで深い謎とされていた吾輩らの姿が明らかになる時期が、早まったように思われる。
吾輩にとっては「存亡を賭けた危機」であり、 患者にとっては「福音」である。 |

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