吾輩の初期症状は脳梗塞、アルツハイマーなどの初期症状とよく似ているので、専門家でも見間違うことがある。最近患者数が増えたというものの、1000人に1人の割合である。地域医療では大きな役割を果たしている開業医でも、吾輩と出会うチャンスは少ない。
したがって、吾輩がどんな病気なのか、その症状、治療法などを知らないドクターがいるのは無理のないことでもある。 まして発病の機序、根本的な治療法が確立されていないので、医者の不勉強を責めるわけにもいけない。
吾輩の主人もそうだったが、多くの人が、お医者さんの梯子をしている。何処へ行っても、いろいろなな治療を試みても効果が上がらないためだろう。セカンド・オピニオンどころか、サード、フォースもある。
吾輩の主人も「少しおかしいなぁと思ったら大病院に行くのがよいと思う」と自らの経験を元に、病院選びに悩んでいるパーキンソン患者にアドバイスしている。
各地にある国立療養所は結核の療養所として知られていたが、最近は結核患者が減ったため、パーキンソンや筋ジストロフィーなどの難病の研究、治療を積極的に進めており、良いお医者さんを数多く集めている。 もちろん他にも神経内科を設けている病院もたくさんあるが、インターネットで調べたり、パーキンソン友の会などで聞いて、多くの患者を扱った実績のある大病院の診察を仰ぐのが、一番良い方法だろう。 同じ吾輩の仲間でも、顔立ち、性格、仕事ぶりは千差万別で、類似した病気と区別することは難しい。
大きな病院はどこも混雑しており、「1時間待ちの3分診療」などといわれているが、短時間で効率よく診察を受けようとするなら、自分の症状をワープロで詳しく印字した書類(病歴)を持って行くのも、良いだろう。
メモも書類もなしでは、聞きたいこと、云いた いことの内のいくつかは必ずといってよいほど、忘れてしまう。
うまく身を隠している吾輩を見つけ出してもらうには、お医者さんに自分が持っているだけの情報を提供することが必要だ。
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