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【哲学】
哲学を持った名医との出会い

患者には医者を選ぶ権利があるといわれるが、現実的には自分が望むお医者さんに掛かるのは難しい。一期一会というか、出会いである。吾輩の主人の場合は良い出会いが良い出会いを呼び、これ以上は望めないといっても過言ではない、立派なお医者さんに掛かることができた。
刀根山病院の神野先生は、医療機関に詳しい人の話しによると、神経内科では知らない人がいないほど、有名な先生だという。
先生は吾輩の主人を診察するなり、診断書を書きこれを保健所に持っていって、特定疾患医療受給者証の交付を申請するように指示された。
パーキンソンは治療法が確立していない難病で、特定疾患に指定されており、医療費が国庫負担になるとのことだ。
吾輩を痛めつける薬は一般の薬と比べると価格は高い、病気の性質から何種類もの薬を服用しなければならない。
これまで薬代だけでも健康保険を適用しても月に5千円ほど払っていたので、これが国庫負担となれば大助かりだ。
病気の診察だけではなく、患者の立場に立ったアドバイスは本当に有り難いと主人は心の底から喜んでいた。
医者と患者にとって一番大切なのは信頼関係である。有名な先生が必ずしも患者にとって名医だとはいえないが、診察の合間の会話から神野先生はピポクラテスの誓に勝る哲学の持ち主であることがわかった。
先生は最近医者の道徳が問題にされることが多いが、診察にやってくる患者も「患者道」というか、マナーを守ってほしいと言われる。
有名な先生となれば多くの外来患者がやってくる。短時間で診察して、しかも患者に満足感を与えなければならhanaないのに、診察の順番がやってきてもその場にいなかったり、自分の症状を上手く説明できなかったり、他人の診察中にずかずかと入ってきて、自分の用件だけを伝えるなど、ドクターをイライラさせる患者が多いらしい。
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