I am a Parkinson's
Disease
目 次
SINCE 2001.10.1
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| 【治療薬】 |
| 何種類か組み合わせて服用 |
吾輩らを何とかしてこの世から追い出してやろうと、世界の研究者が日夜努力した結果、すばらしい効き目の薬が数多く出現した。 パーキンソンは脳の中のドーパミンが減少して起こる病気だから、不足しているドーパミンを補ってやれば良いのではないかと考えるのは素人。人間の脳の構造はこんなに単純なものではない。 ドーパミンを増やす薬、ドーパミンを脳に吸収しやすくする薬、ドーパミン神経細胞の連絡をよくする薬、さらに他の神経伝達物質とのバランスを取る薬などを組み合わせるので、どうしても服用する薬の種類は増える。これらの薬は便秘になりがちなので便秘薬、胃を痛めやすい人には胃薬がさらに付けくわえられる。 病気の根本原因が解明されていないので、治療薬はなく、対症療法の薬である。症状が人により様々に変わっているので、どの薬をどれだけ飲むかを決定するのは、なかなか難しい。入院をして患者の症状をよく把握してから、副作用までに計算に入れ決定するのが一般的で、ライバル関係にある吾輩や薬には全くの素人である主人がとやかくいうべきことではない。 主人の現在飲んでいる薬を中心にどんな薬剤が用いられているかを書いてみた。
ドーパミン作動薬(カバサール)
麦角アルカロイド誘導体。ドーパミンD2受容体刺激薬に分類されている。ドーパミン系の神経を刺激することで、手のふるえ、筋肉のこわばり、体の動作が不自由という、パーキンソン病の症状を改善する。
吾輩の主人が、これまでの薬に加えて、最近になって飲み始めたもので、吾輩が一生懸命、身体を前屈させたのにこの薬が効果を発揮したのか、姿勢が良くなった。主人は薬に対する反応が善し悪しにかかわらず鈍い方だったが、珍しく良い結果が得られたと大喜びしている。
初めは0.25mgからスタートして、徐々に増量していった。2mgになっても手応えなし、なかばあきらめて3mgになったところで、変化がみられた。(限度は1日4mg)
患者が喜んでいるのは、この薬の半減期が65時間と長いため、朝に一度服用するだけで、効果が一日中持続することである。
吾輩にとっては強敵現れるというところである。
L−ドーパ(ネオドパソール)
不足しているドーパミンそのものを補給しても、脳には脳に有害な物質は通過させさない関所が設けられている。残念ながらドーパミンはこの関所を通過することができないので、通過が許されているドーパを服用する。
L−ドーパは小腸で吸収され、血管の中に入り、最終的には脳に到達する。血管の中には有効成分を分解する酵素があるため、酵素の働きを阻害する物質を同じ薬の中に入れてある。「合剤」と呼ばれているが、主人が飲んでいる「ネオドパソール」も合剤の一つである。単剤で用いるより薬効が優れているのは云うまでもない。
ドーパミン受容体刺激薬(パーロデル)
L−ドーパによりドーパミンが、大量に補給されると、ドーパミン受容体が疲れ果ててしまう。
これをカバーする薬。
塩酸アマンタジン(シンメトレル)
抗ウイルス剤として開発されたものだが、ドーパミンを使う神経細胞からドーパミンを放出させる作用がある。これを飲んでるためか、吾輩の主人は「このところ本格的な流感に罹ったことがない」と自慢している。副作用でもこんなのは、大歓迎だという。
他にドーパミンと対照的な働きをするアセチルコリンを使う神経細胞を抑制する「抗コリン剤」という薬もあるが、主人は服用していないので、くわしいことはわからない。
これらの薬は例外なく便秘を副作用として挙げているので、吾輩の主人は便秘薬代わりに過酸化マグネシウムを飲んでいる。これは便秘薬ではなく便を柔らかくする薬で、お腹が痛んだりしない。普通には毎食後に0.5グラムずつ3回に分けて服用するのだが、夕食後に1.5グラムを纏めて飲んでいる。
微少粒子状の散剤は飲むときにこぼすことが多いので、マグラックスという錠剤を5〜6錠飲んでいる。
お医者さんに便秘はパーキンソン患者には禁物だと聞かされているので、自分なりの工夫を凝らせて、「腸の調子は本調子」になる努力をしている。
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