きょうは、”バグース”である!



わたしのホームページと相互リンクをしていただいている岡村さんの リンクのコーナーに新しく掲載された方
(掲載の順番がお隣さんということですね)のサイトの名前が 『バグースとローサのホームページへ』となっておりました。

ふーん・・・、何気なくクリックして行ってみましたら、ゴールデンレトリバーを 2匹飼育なさっておられ、その2匹のワンちゃんに関するサイトでした。

そのワンちゃんの名前が「バグース」と「ローサ」だったのでした。

そして、その「バグース」という名前の由来を読んで、思い出したのでした。

この”バグース”という言葉。これこそがわたしが初めて営業マンとして接待に行った時の記憶を思い出させてくれました・・・。
場所は銀座か新橋の居酒屋風の店だったと思います。



「きょうは、バグースである!」

今はうちの会社を辞めて某メーカー系生命保険会社でバリバリの高成績を維持しているある先輩と二人でお得意先の常務一人を接待することになりました。

当時わたしは酒は飲めるが酒宴でのマナー・掟については、ほとんど知識なく、実質わたしにとって初めての営業接待の宴席でありました。

どうしていいか?分からないから、とにかく日本酒の「ぐい飲み」が空いたらお酌する。これだけ心がけて初めての接待に臨んだのでありました。

当時、20才半ばのわたしからは、すでに60才以上に思えた年配の常務様を接待申し上げたのでした。

わたしがお酌をしている最中に、突然、この常務は大声でこの表題のように叫ばれたのでした。


当然、わたしはそのままの状態で固まった。


この常務は寡黙な方で黙々と杯を空けておられました。 若造のわたしとしては実は、話題に困って「ただ、お酌をするだけ」しか していなかったので、「へましたか?」「何がまずかったんだろう??」 と緊張が走った。

そして、先輩と二人目線を合わせて瞬時に「目と目で会話」。

先輩  : 「何やったんだ?深谷?」
わたし : 「何もやってませんよぉー」
先輩  : 「ほんとか??何かへましたろー!」
わたし : 「・・・・、??????」
先輩  : 「・・・・、??????」

この言葉「バグース」がどういう意味かわからないうちは、怒っていらっしゃるのか?どうしたのか?いったい何が起こったのか? 表情からではとんと分からないタイプの常務でした。

ここは営業マンとしての「サガ」でまず謝りの体勢を整えました。 なんと言っても「バグース」という 聞いたことのない単語が「いい意味」を表すのか? それとも「悪い意味」を表すのか?がまったく分からなかったのだからしょうがない。

そこで先輩から常務に質問申し上げました。

「何か お気に障るようなことをしでかしましたでしょうか?」 とその時には、すでに二人してもうほとんど両手を畳について「お詫びの姿勢」を取っていました。

「ん・・・?なにもまずいことしてないよー」

「しかし、今、バグースとおっしゃいましたが・・・・」
「バグースとは、どういう意味なんでしょうか?」

すると、常務が笑いながらおっしゃるには”バグース”とは、インドネシア語で「気分がいい」「最高」「楽しい」というような意味の単語だそうです。

つまり、今日は「わたしたち二人と飲んで非常に楽しい!」という意味だったんだそうです。つまりお褒めのお言葉。


なぁーーーんだぁ〜!、それならそうと、日本語で言ってくださいよー!。 「あぁ・・・、今日は気分が良い!」とかなんとか。

その後聞いた話に依りますとなんでも、太平洋戦争でインドネシアに出兵していた時に覚えた言葉だそうでありました。

でも、なぜ?その日は、”バグース”だったんでしょうか?

それは、わたしがどんどんお酌をしていたのでしたが、ただの一度も溢れさせたりこぼしたりしなかった。 そのことがとても「気分がいい」ということでした。

おおぉぉ・・・!そっかー!!
酒をお酌する時には「絶対に多く入れないのが掟かー!」と経験的に理解したのでした。

酔ってくると必ずこぼして粗相して、相手の手にかけちゃったりするものです。 それが「たまたまその日は」一回もなかった。
それで、その常務とあまり会話らしい会話はなかったのですが、この酒宴は成功だったのでした。

先輩も「バグース」と聞いた時にはビビっとられました。 常務をお見送りして後、もちろん二人で反省会して終わりました。

「バグース」という言葉は、その戦争の時の体験から、その常務の心に深く残っていた言葉だったようです。
そして、わたしの心にも深く残ったという訳です。

こうしてスタートを幸先よく切った「鉄壁の酒飲み営業セールス」のわたしは酒宴では連戦連勝!
お得意様といっしょに酒を飲めたら「イタダキだ!」と思ったものです。
調子に乗りすぎて失敗するまで、完全に「負け無し」でした。(ただし、お得意様が帰られた後はメチャクチャのこと多し)

その負けた時の話はまた今度の機会に・・・。


もうひとつ思い出したので、インドネシアのネタで・・・。
昔、開口健氏の何かの本にインドネシアのことわざのことについて書いてありました。


男の収入というものは、3等分して1/3ずつをすべて自分の手の中から無くせ。

1. 1/3は、水に流す

2. 1/3を土に埋める

3. 残った1/3を敵に渡す。

なくなれば、また働く意欲が出るというものである。
(もしかすると、半分を水に流し、その半分を埋めるだったかも?しれません。記憶曖昧申し訳ない。)


1.の「水に流す」は、「酒を飲んで使う」こととすぐ分かりました。

2.の「土に埋める」は、「貯金する」となんとか想像できましたが、3.の最後の残った1/3を「敵に渡す」というのが当時独身であったわたしには、ピンときませんでした。 これは、酒の肴に使えるなと思ったわたしは後日、宴会で話してみました。

やはり独身連中は「はて・・・?」と考え込みましたが、当時の「健啖美食家」のわたしの上司だった部長は、即座に正解。
「深谷くん、これは問題になってないよ」。結婚したら絶対すぐ答えられるようになるとまでおっしゃいました。

当時は、結婚前でしたので、「ピンとこない」のが独身者の現実でありました。

そうです。「敵に渡す」とは、「女房に渡す」という意味です。

今なら即答ですね。当然!。
・・・おっと、敵がこの文章を読むかもしれないな。注意しよっと!