|
行ってみますと、山口 瞳さんの本に書いてあった末武さんは、すでに店に出ておられず、
その代わりに藤田さんというバーテンダーさんが、一人で切り盛りしていました。 ここは、まだ新宿が焼け野原だったころからある歴史のあるバーでした。
周りの店は時代を反映して毎年のように入れ替わりまさに「新宿ピンクゾーン」の
あぶない通りの1つの真ん中にあったのでした。
ここで、いろいろなカクテルを飲んだのですが、
藤田さんのつくるカクテルの中では、”マンハッタン”がわたしは、とても好きです。
この藤田さんというかたは、最初とっつきにくい方でしたが、
親しくなると会社に電話(特製のサラダが「今日はできますよ」という連絡のため)を
下さりましたが、
また、伊勢丹のクイーンズ・シェフの1Fで売っている「クリーム・あんドーナツ」(ツインドーナツ?)
というものを営業と称して差し入れ頂いたり(これが大変おいしいものです)したものです。
こうやって差しいれ頂いた日は、その日にはいけなくとも、できるだけすぐに行きました。
男だけで行くと”冷たい”のに、女性を連れていくととても”丁寧な応対”を
していただきました。
その後、わたしは、札幌に転勤となるのですが、藤田さんから、
札幌のバー”やまざき”を紹介されるのです。
藤田さんは、もともと北海道生まれでこの”やまざき”で若い頃修行をしたとのことでした。
この後、札幌から、東京に出張のたびに「いないないばぁ〜」に寄り、
”やまざき”さんへの届け物を預かり、札幌に帰ったらそれをまた
”やまざき”さんに渡すという”人間伝書鳩”となって2つのバーの間を行き来したの
でありました。
藤田さんの深谷に対するコメント。 ・・・そう、そうです。ごめんなさい。わたし酔いが回りますと声が大きくなります。
バーで静かに飲むんだったら、酔う前に来いということごもっともでございます。
しかし、位置的に最後から、2番目に寄る店として位置づけられていました関係上だいぶ
出来上がってしまっていたことも多かったのでしかたなかったのです。
現在は、藤田さんからは、「いつものヤツ」と言えば”ジン・リッキー”が出てくるというくらい
ジン・リッキーばかり飲んでいます。でも今でも”マンハッタン”が美味しいと思っています。
現在、藤田さんは、独立してご自分のお店をお持ちになりました。
今は、遠くてあまり行けませんが、「大きな声にならないうちに帰ります」から、
今後ともよろしくね。
|