名古屋オフミのジャジーな夜



20世紀末の暮れも押し迫った29日にかねてよりの予定通りに 名古屋にてオフライン・ミーティングを開催した。 といってもメンバーは高校時代の同窓生のバターロール氏とおでんロール氏とわたしの3名である。

つまりは、ネット上でやり取りしているが実は高校の同窓会を 今回は刈谷でなく名古屋で開催したのであった。

これは、実はバターロール氏が1年ほど前からアルトサックスを習い始めており、 名古屋の有名なJAZZクラブでバーボンを飲みながら20世紀の最後を過ごそうと提案があった。 彼は大学時代ラグビー部のフォワード最前列で音楽とはあまり関係がなかったのであるが、最近すごく盛り上がっているのである。 それもジャズにである。どうしちゃったのよー。
やっぱあの芸術文化センターの舞台で「レフト・アローン」演奏したんだからなー。当然と言えば当然である。

「ふーん、シャレとるねー。カッコイイじゃんか」わたしは、その名古屋のJAZZクラブに大変興味が湧いた。

こちらのお願いした日は12月29日であった。

バターロール氏は、インターネットでいろいろ情報を得るうちにその日は、 ドラムスの森山威男(たけお)さんをリーダーとする4人のセッションであり、さらにニューヨークからゲストも出演ということが分かった。

「やば!チケットが手に入らないかもしれない」

後で、このお店のホームページを見てみたら、その29日が年末の最終日で、 なお且つ毎年この森山さんのグループが締めくくりで出演されているようであった。 つまりは、常連さんが20世紀の最後の夜を過すために来店するということらしい。

またこのお店は、昨年30周年の記念コンサートを芸術文化センターで開催しており、 その時のメンバーはナベサダ、ヒノテル、綾戸智絵さんと日本のトップジャズメンがぞろぞろだったらしいがそこでも森山さんは「トリ」だったらしい。

「うーん、ぼくたちはこのお店に行ってみたいのであって 特に森山さんに限定して聴きたいんじゃないんだけどなぁー」 などと言ってもしかたありません。

ということで、バターロール氏は友達にわざわざ買いに行ってもらってチケットを手配しました。

その番号は90番台でした。

この店では、その番号順に入店させるシステムです。開場の6時にいなかったら「飛ばされる」ということです。
事前情報では、席は70席程度。ぎりぎり座れるかもなーと淡い期待をしていました。

5:45にNHK名古屋の1Fロビーで待ち合わせしました。凄いりっぱな建物です。昔、こんなりっぱなの無かったぞー。隣の建物の芸術文化センターも凄いりっぱ。りっぱな建物のツインズである。

ルルル・・・
とケータイが鳴った。

「おう、今どこにいる?」
「NHKのロビーにいると思うけど・・・。間違ったかな?」
「ほんじゃー、5秒後に行く」という言葉と同時にガラスの向こうで手を振っている二人がいた。

なんだよ。こっち見ながら電話してたんか。

「久しぶり!」
じゃ、行こう!!

6:00になりました。開場です。結構、「飛ばし番号」があり、これは座れるかもしれない。

と思って中に入りましたが、全然駄目でした。
もともと70席もない。思ったよりも小さい。
しかし、その分、ステージとの距離がほんとに近い。

しかし、熱狂的なファンの方々は壁のまわりにずーと立って2時間待つ体勢を整えておられた。

うーん、これから開演まで2時間も立って待って、さらに立ったまま食事して酒のむの?それも立ち見もぎっしりだよ。
そりゃ無理よね。
ということで、おでんロール氏がお店のマスターに8時の開演に戻ってくるから一度食事をしてきてもいいか?と聞いてくれた。 さすがにプレジデントは行動力があるなぁ。
結果は、「OK」とのことであの夏に初めて行って美味しかった”しら河”の「ひつまぶし」を食べに行くことにした。

わたしがケータイで予約を入れると「8時から予約が入っていますので、 7:45まででしたら・・・」とのことで、それでもちろんOK!出して地下鉄に乗って移動した。

お店に到着。すると前回訪問時のテーブル席は入り口から右側でしたが、左側にも店は広がってありました。
なんと左側は全部座敷だったんだぁ。前来た時には、ぜんぜん気がつかなかった。

ちょうど4人用の座敷に案内されました。いい部屋じゃん。

今回もやはりミニ会席3800円を頼みました。時間が7:45までだからどんどん持ってきちゃってね。お姉ちゃん、頼みますよー。
ということでビールのあとすぐに冷酒を頂きました。

やっぱうまいやんけー。

ほんとは、心配していたんです。実はこの二人は料理にうるさいのである。実際に自分でも包丁を持つから、なおうるさい。 値段と味を天秤に架けてバランスがとれないときっと「たいしたことないなぁー」と言われるなーと思って実はビビッていた。

実際あるんですよね、わたしが「美味しい」と思う店でも別の人は「そんなでもない」と思うということが。

人の味覚は違うことがあるので、どうかなーと思っていたが、二人とも「美味しい」と言う。

良かった!味覚のベクトルが一致していた。

「しら河」で最後のひつまぶしまで食べて7:45。
会計の時に「お客さま、まだ実はフルーツが出ますが・・・」
「あ、時間ないからいいわ」


そいでもって、もっかい店にに戻った時にはすでに演奏が始まっていました。

どんどん奥へ。奥へ。

とのマスターと店員さんのお言葉に従い店の中を一回りして奥の一番前にまで出てしまった。

熱狂的なファンの方々は2時間も立って待っていらしたのだ。その前を通り過ぎドラムスの森山さんの1メートルの距離まで先頭のおでんロール氏は迫っていた。

それで1時間弱の演奏を多くの方々とともに立って聴いた。動くこともできないほどの熱気の中、演奏が凄かった。

すごい迫力であった。特にドラムスの森山さんのソロ好きだなぁ。ピアノの田中さんは、カマキリ拳法のようにすさまじい速さで指はもちろん腕も手も見えない。目にも止まらぬ速さであった。

す・・、凄いなぁー。。

さらにニューヨークからゲストのテナー・サックス奏者の登場でツインサックスの演奏となった。
さらに、すごい迫力だぁ。

第1ステージ終了まで、1時間弱。残念でしたが、これで帰った。わたしの後ろの人は「でかい奴」が始まってから入って来やがって 全然見えなかったとお怒りでしょうねぇ。ゴメンシテネ。

お店の女の子が飲みのものを何か注文を!と迫ってきたが、振り切って外へ出た。何か1品注文するのがルールだということである。

だって、立ち飲みするにも空間がなかったのよー。 もし、外まで来てくれたら外で飲んだけどね。でも、来なかったので本日の反省会をおでんロール氏の案内のもと錦のジガバーで開催した。

生演奏の迫力にしびれたわたしたちは、その興奮を2杯ずつのウイスキーで静めて家路についた。

うーん、楽しかったです。
こんどは、有名プレーヤーじゃないときに行こう。もちろん座れれば有名プレーヤーの方がいいけど無理だよね。
今度行ったら、今回の飲み物の分も言われなくても何杯も飲みますからね。安心してね。
お姉ちゃん、ルール破りじゃないのよ。しかたなかったのよ。
今回のは、借りときます。

でも、やっぱ「本物は凄い」や。森山さんのドラムソロ最高でした。

帰りの地下鉄で、「21世紀もよろしくね」と言って別れた。
20世紀最後の名古屋オフミは結果的に非常に密度の濃い会となったのでありました。

また、行こみゃー。