定員は7人



わたしは、毎日3つ離れた駅までJRの中央線に座って通勤しています。

どうして、座っていけるかといいますと「始発駅」だからです。 だいたいいつも座れる時間に駅に到着して、すでにホームに停車しているその電車の座席に5分以上座って待っています。 そして、座席が全部埋まる頃にちょうど発車となります。

中央線の長い方の座席の定員は7人なんです。

知ってましたか?なんで7人なんだか分かりませんがとにかく7人。

そんでもって車両の端の短い方の座席は定員3人。シルバーシートになっている座席と同じ幅の座席は全部3人用です。

毎朝のことですが、人間の心理として最初から3名の席に座りたくないんですよね。 いっぱい空いているのに最初からわざわざその狭い方の3人用には座りません。 また、いつもだいたい誰か一人はすでに座っていますからね。 だから余計に狭い感じがしちゃうんですよねー。

もともと狭いところにもってきて、横に幅の広い太めの方とか足を広げた姿勢の悪い若い衆とかくると非常に窮屈になる可能性が高くなるのです。 なんと言いましても1/3の確率ですから。 だから長い席の方に「つい、つい」座ることになるのです。

しかし、この長い方の座席も、朝の通勤時には、出発直前には必ず定員の7人になるのです。 6人以下のままでいくことはまずありえません。どんなに狭い隙間でも「ちょっとすいません」と言って必ず誰か座ってきます。

昼間の電車ではほとんどそんな狭い間隙を衝いてお尻をゴンゴン入れてくる人なんかいやしません。
でも、朝の通勤電車は違います。昼間の「非常識」が、朝の「常識」なのです。

朝のラッシュの電車で一時間も立ったまま新宿や東京まで行くか?それとも座って寝ていけるかどうか?の瀬戸際です。
都心までの通勤者にとっては、まさに死活問題です。

また朝の通勤時間には、席をお譲りすべきかどうか悩むような高齢の方はめったに乗車されません。ですからシルバーシートだろうがなんだろうが座ったモン勝ちなんです。 これが朝の「常識」です。通勤電車にシルバーシートは存在しません。

とにかく、どんなに目の前の空間が狭くっても6人ならば反射的に「絶対に座れるはずだ」とみなさん考えるのです。 しかし、ごくまれにその7人が全部男で、なおかつわたしのようなLLサイズの野郎ばっかしだったら? かえって3人の席よりも、最悪の状態になります。ましてやこれからの季節、コートで着膨れしているとさらにたいへんになります。

おしくらまんじゅうをしながら出勤となります。(♪おしくらまんじゅうおされてなくなー)

でも、定員は7人。どんなパパイヤ鈴木さんが混ざっていても7人です。

これだけは、変わりません。これが女性が3人も入っていればだいぶ余裕ができます。ゆったりです。 ランドセルの小学生がいればなおウレシイ。実はいつも小学生とお父さんが前の席に座ります。 たまには、こっちのわたしの方の席に座って欲しいんですが。あっ!わたしがLLサイズだから向こうが避けてんのね、きっと。

この7人っていったいどういう人を想定して「定員は7人」としているのでしょうかね。 女性が混ざっていなければ普通、無理ですよね。現在の平均的な体格からいくと。30年前から比べると日本人の体格変わってんだかんねー。

そして15分後、今度は、わたしが降りる時にその席が空く訳です。 するとそこの前に立っていた人が座る権利があります。 毎日同じ電車に乗っていますので、どこの駅でどいつが降りるか?みんなだいたい分かっています。 つまり「面が割れて」います。

「この大きいやつ、次ぎの駅で降りる」と分かってしまっているのです。

ですから顔を覚えられているわたしに対して、他の人に取られまいとして必要以上に接近してくる方がいらっしゃいます。 つまり横の人をブロックしているという訳です。うーん、「せこい」やつです。

そんな訳でわたしは、その人に席を譲りたくありません。 ですから、その人が乗ってくる乗降口付近をいつからか避けるようになりました。 しかし、また新しい席でもすぐに「面が割れて」しまいます。と同じようなことが起こる。 ということで毎日違う席に座っています。変ですかー? え?わたしの方が、せこい?

先日、名古屋へ帰るために新横浜まで横浜線に乗ったら、なんと座席がないではありませんか! 通勤ラッシュ時だったので、座席が壁側に折りたたまれてしまっていました。こんな電車、初めて乗ったよー。 最初、凄く違和感がありました。座席の無い電車に乗っていると一段と輸送されているって感覚を強く感じました。

でもこの座席がない電車って、どっちの方向向いて乗っていいか?困るよねー。短い距離だったらいいけどねー。 空いていたせいもあって、窓側に背中をつけて真ん中向いている人が多かったように思いました。

などと取り留めもなく書いていましたら、久しぶりなのでまたまた「オチ」のない文章になりました。

「また、オチのない話になっちゃったよー」と家人にブツブツ話しましたら、

「うふふ、簡単じゃないのー。あるじゃないの。オチは」

「ふーん、どういうのよ?」

「その7人じゃ狭い、狭いって文句言ってたあなたが降りたら、まわりの人がみーんな楽になったー!って顔になったっての?どう?」

「つまり、あなたが7人の中で一番迷惑なLLサイズのデブ野郎だったって訳!。きゃははは!」

「・・・・・・・・」