炎のランナー/ヴァンゲリス/オリジナル・サウンドトラック

music from the original soundtrack by
Vangelis
“CHARIOTS OF FIRE”

1981年 / ポリドールレコード



このアルバムの最初の「タイトルズ」という曲は、ほとんどの方が実は、耳にしたことがあると思います。 スポーツのドキュメンタリーでスタート前の瞬間とか戦いの前の静かな闘志を表現するのに映像をスローモーションにして この曲をBGMに使って表現することが、今でも多いです。

実際のオリンピック(ロサンゼルス)や世界陸上選手権の開会式に使われてもいます。 この曲ぐらい、「荘厳な感じ」で、なおかつこれから起こらんとする劇的なことに対する「緊張と期待」を感じさせる曲はあまりないんじゃないかな?と思います。

さて、この映画は、ずいぶん前にそれもビデオで観たので、正確なストーリーは記憶にありませんが、 1924年のパリ・オリンピックの陸上短距離で金メダルを獲得するまでの二人のイギリス青年の試練と栄光のドラマです。

エリック・リデルとハロルド・アブラハムズの二人が主人公です。

ライナーノーツによりますとエリックは、スコットランド人宣教師の息子で父の跡を継いだが、 第2次世界大戦で戦死。ハロルドは、リトアニア系ユダヤ人。彼は英国正教会の偏見と権力に 対して戦い、オリンピックでは100m競技で優勝できた最後のイギリス人、且つ唯一の ユダヤ人となった。
確か二人とも金メダルを獲得するんです。でも、宣教師のエリックは、100mの決勝が 安息日と重なって「出場を辞退」した?と記憶します。

単なるスポーツものでなく、「人間ドラマとして感動の映画」だったと思います。
短距離走を通して、2人の人間のいろいろな内面の葛藤が描かれ感動したと思います。

アカデミー賞の作品賞ともちろん作曲賞も受賞した作品。

シンセサイザーを使ったヴァンゲリスのこの音楽は、なぜか?人間的な肉体の鼓動や息吹きを 感じさせる。まさに映像にピッタリの素晴らしいサウンド・トラックです。

映画の原題は、「CHARIOTS OF FIRE」。

”CHARIOTS”とは2輪車の意味だそうです。
エリックとハロルドの2人のライバルの激突を2つの車輪に見たてて、この「炎のランナー」は 制作されたのでした。