No.285美の山から二十三夜寺

展望抜群、春の訪れを楽しむ山歩き
(歩程約3時間40分、ランクB1)マップ

蓑神社の階段
前日には三芳町周辺は桜が満開となった。 大いに期待して秩父鉄道「皆野」駅に着く。秩父音頭発祥の地だそうだ。
今年度最初の山行で、会長挨拶と新入会員紹介などのあと体操をして出発。 皆野の街の桜も咲いているが、美の山の桜はさぞかし見事だろう。
蓑神社までは1時間半の歩程で、春の息吹が満ちる樹林帯をいく。 途中で一回休憩。蓑神社への階段は長くて急だ。
この神社の狛犬は口が大きく裂けキバが生えている。 奥武蔵、秩父には「オーサキ」信仰がある。オーサキとは狼のことで、狛犬は狼をあらわしているのだろう。
ここで20分休憩の予定だったが、霧のようなものが降りてきて包まれそうになる。 「あっ、桧花粉ですよ」と誰かが叫ぶ。大変だ。休憩はサッサと切り上げて上の展望台に向かう。

美の山公園
硬い蕾が多い
かなりの急登だが、すぐに展望台についた。 天気は悪くないが荒川の流れと秩父盆地が霞んで見える。 山並の展望はきかないけど、ここでさっきの残りの休憩をとる。 山の中腹のところどころに桜のピンク色が見える。
展望台からは、明るい尾根筋にでて「美の山公園」につく。道は舗装されていて、ここには車でこられる。
桜は2−3分咲きというところか、何本かは花をつけているが、まだ蕾の桜も多い。 すこし斜面を下ったところには満開の桜もある。「あと2−3日かなあ」とすこし気落ちする。 僅かの高度差で花の咲き方は変わってしまう。秩父の山は違うんだなあ。
昼食後、オカリナグループ「うすゆき草の会」が演奏する。 テーマミュージックの「エーデルワイス」から始まり、「上を向いて歩こう」を皆で合唱して締めくくる。 周りの見物客も盛大な拍手を送ってくれた。


オカリナグループ「うすゆき草」
山道を下る

ところで、このあたりの山にはダイダラボッチという巨人が住んでいて、ユッタリ、ユッタリと歩き回っている。
ダイダラボッチが蓑をかけたところが「蓑山」、即ちこの山で、笠を置いたところが「笠山」、 粥を煮たところが「粥新田峠」、使った箸を挿したところが「二本木峠」である。
ダイダラボッチは心が素直できれいな人でないと見ることができないそうだ。

二十三夜寺
桜のトンネル
降りは急勾配で、膝を傷めぬよう、滑らぬよう慎重に歩く。
途中の中見沢というところで、椎茸栽培用の木に椎茸の種を植込む作業をしている人たちがいた。 ここで暫く休憩をとる。
まもなく集落に入り二十三夜寺に着いた。秩父霊場の古刹で銅葺の山門が趣がある。 桜はここでは満開で、冷たい水がうまかった。
帰路は係りの人が特別に配慮してくれた大型路線バスで親鼻駅に向かう。 全員無事で下山し、さいさきの良いスタートを切ることが出来た。 翌日、この原稿を書いた日は、朝に震度4の地震に見まわれたあげく雨となった。
ダイダラボッチのご加護があったのではないだろうか。
(文、写真:山田良雄)

  拝啓、ダイダラボッチ様:
  私達は、あなたの住んでいるところをホームグラウンドとさせて頂いています。
  あなたのお力をお借りして、この穏やかで美しい山並みを守っていきます。
 この次は満開の桜を見せてくださいね。
  あなたとお会いできる日が楽しみです。
                    三芳町ハイキングクラブより

  平成17年4月10日(日) 天気:晴れ 参加者51名
		  CL:藤林歌恵 SL:沢 ソノ子
コースタイム
ポイント  到着時刻   出発時刻  所要時間
皆野駅          9:30   −
蓑神社   10:30 10:40  1:00
展望台   10:50 11:00    10
美の山   11:10 12:55    10
中見沢   14:00 14:20  1:05
二十三夜寺 14:30 14:45    10
三夜前バス停 14:50   −      05
                          歩程    2:40