No.305 大高山と天覚山

  ---杉木立の中の静かな尾根道を歩く---
  (歩程約4時間 ランクB1)マップ

 西武線吾野駅から歩き始めた。細い登山道はすぐに暗い植林の中へ入り、杉の葉と 霜柱を踏みながらジグザグの急坂を登って行く。
真っ直ぐ伸びた木々の梢から、たまに日の光が差し込む。檜も混じるが、幹はどれも同じようだ。 まだ若い木が多い。
 前坂の峠で10分休む。折角の尾根道も、冷たい向かい風をまともに受けて顔が痛 いし、下を向くと鼻水が落ちる。
アップダウンを繰り返しながら車道を横切り、30分ほど頑張ると最初の目的地である大高山(493m)に着いた。寒さも一段落だ。

 少ない日差しを求めて、それぞれお弁当を広げる。熱い飲み物が一番だ。
斜面の先の裸木では、日を浴びてメジロがしばらく遊んでいた。
木の間からの展望ながら、幾重にも連なる山並みの先に、真っ白な富士山頂がほんの少しだけ見えた。
教えられて、目を凝らさなければ気づかないところだった。

 食後は急な下りからで、天覚山との鞍部まではまた幾つかのピークを越えなければ ならず、下るたびにもったいないと思ってしまう。 
 木立の隙間から大高山の全 容を見ることが出来た。なかなか形のよい、美しい山だった。

大高山

 下り切った頃、同年配のカップルに会った。女性が、武蔵横手駅から悲鳴を上げな がら登ってきたという。
もう半分以上歩いたからと大高山へ意欲的だった。山中で出会ったのはこの二人連れのみだ。
この辺りには太く見事な杉の木も目立ち、ようやく天覚山(445m)に到着した。
頭上に高々と掲げられてから歳月を経て、立木に付け直された筈の大きな標識は、三角点にもたれるように地べたの上だった。


南側が開け、静かな日だまりを作っていた。みんなにこにこ、10分ほど休んで下山にかか る。
 すぐ下の台地は天覚大明神跡ということで、ツツジやイチョウ、手水所だったらし い石、社殿を取り壊した廃材などが残され、「両峯神社跡」と刻んだ小さな石柱が 立っていた。

 30分ばかりで集落に続く車道に出た。杉や檜の立派な丸太を積み上げた製材所が あり、驚いたことに機械で薪割りをしていた。
線路を渡ると、民家の庭先にフクジュソウが咲き、駅も近い。


 アイゼンを使うこともなく、静かで歩き応えのある山を、ゆっくり、のんびり、楽しむことが出来た。東吾野駅で解散式をしてから、みんな一緒に電車に乗った。

(文、写真:鈴木繁子)

  平成18年2月5日(日)  晴  参加者23名
  CL 牧 英雄  SL 金谷よし子

ポイント   到着時刻   出発時刻   所要時間
吾野駅    9:17     9:30     ー
前坂     10:20    10:30    0:50
大高山    11:21    12:10    0:51
天覚山    13:40    13:53    1:30
東吾野駅   14:47              0:54
                        (4:05)