先週、久しぶりに自分が30年働いたソーセージ工場に行ってきた。
食品製造の商売は、人間が毎日朝起きて朝食をとり夜には寝る、という決まった日程のように、何年経っても同じことの繰返しだ。 製造の方法そのものは少しは変わったが……。
あの30年間に作ったウィンナーをつないだら、日本まで届くかも!?
いや、もっと遠くまで行くかも知れない。
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考えてみたら、30年前に使っていた、燻製したり煮たりする装置はたしかに原始的だった。
働き始めて5年ほどして、燻製(Smoke)と煮ること(Steam)を同じ“へや”でできるドイツ製の装置を設置してから随分ラクになったもんだ。
それまではサラミを作るときには、棒に7〜8本かけて(10〜15キロ)StuffingTableからSteamRoomへ、SteamRoomからSmokeRoomへ、SmokeRoomからStorageRoom(貯蔵庫)へ、となかなか大変だったよ。GymにWeightLiftingに行ったりしなくても十分運動になった(笑)。
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Stuffing(腸詰め)をする機械も、以前はピストン式で、シリンダーが空になると、フタを開けてソーセージの材料を手でつめこむ、ということをしていたが、今では車つきの入れ物に入った材料を、Lifterが持ち上げてボールに上からうつし込むというやり方で、手でさわらなくてすむし、連続して詰めることができる。
日本語ではソーセージのことを、昔は(?)「腸詰め」と言っていたが、今ごろ本物の「腸詰め」は珍しいだろう。ここでは今でもウィンナーは羊の小腸、フランクフルトは豚の小腸、他、豚の大腸、牛の小腸、盲腸なども使っている。牛の盲腸に材料を詰めこむと、人間の足(人によってサイズはいろいろだが)ぐらいの大きさになる。 |

20年ほど前にドイツに行ったとき、そこの街の肉屋の人と一緒に屠殺(とさつ)場に行ったことがある。 ドイツでは肉屋は豚をまるごと買うことになっており、内臓も全部自分達で始末をするんだ。
その時腸の始末をするのを始めて見た。まず「……」を搾り出し、水道の蛇口でホースのように水を通して洗い、ソックスを脱ぐように裏返しにするんだ。彼らの手際良さに感心したものだ。それを塩漬けにしたら長期間保存できる。
“Bon appetit !”
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