今回は、このCabinの常連客(?)であるエドさんを紹介してみよう。
彼との付き合いは、あんたが初めてバンクーバーに来た時以来だから、もう16〜7年になるだろう。
日本人の高校生にスキーを教えてやろうと、バンクーバーの近くのスキー場に行ったときに出会ったのが付き合いの始まりだった。
彼と話してみると、スキーをはじめ、テニス、音楽と趣味に共通点があり、いろんな話がつきなかったものだ。そして彼も独身者なので、テニスをした後など気楽にこのCabinに来てカードゲームで遊んだり、ピアノを弾いたり(彼は子供の頃からレッスンをうけており、ショパンなどクラシックだと結構上手)、夕食を共にしたり、と週に2〜3回は訪ねて来る。 |
彼はカナダ生まれのカナダ人で、サスカチワン州の南部、アメリカの国境とマニトバ州との境に近い、Oxbowという小さな町で生まれた。祖先はスコットランド、アイルランド、イギリス系だが、彼の両親もカナダ生まれだ。20代のはじめ頃、マニトバ州の北部(北緯約55度)、サスカチワン州との境にあるFlinFlonという小さな鉱山(正確には地下を掘る)の町にあるHudsonbay
Mining Co.に入社し、三十数年鉱石を分析する仕事をしていた。このFlinFlonという町はそれこそ州境にあって、町の半分はマニトバ、あとの半分はサスカチワン州という、おもしろい町だ。エドさんは、この会社に勤めていた間はずっと会社の独身寮に住んでいたので家は持っていなかったが、湖のほとりに友達と共有してCabin(丸太で出来た本物)を持っていた。 |
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自分も2度、このCabinに行ってみたが、湖の多い地形にあって、まわりには道路すらもなく、ボートが唯一の交通手段だ。自然を愛する者にとっては極楽と言ってもいいぐらいの場所だった。ただし、夏には「蚊」が多くて、「極楽」どころじゃないけどね(笑)。
冬には零下20〜30度になるのは珍しくなく、湖の上をクロスカントリースキーか、スノーモビールでCabinまで行っていたそうだ。電気も電話も水道もなくて、文明社会から離れたキャンピングに近い雰囲気を楽しむことができる。水が必要なときは、湖に行ってバケツで汲んでくるわけだ。 |
この湖は、北国でも夏には結構水温が上がり、水泳や水上スキーが盛んに行われている。エドさんも水上スキーはかなりうまかったそうで、ショウではスターだったようだ。
60歳近くになって退職し、リタイア生活をする場所を探しにバンクバーに来た時、たまたまスキー場で知り合いになったわけだ。
以来、バンクバーのダウンタウン近くのアパートに住むようになり、スキー、テニス、ハイキング、ピアノ、コンサート、と楽しんで生活している。
料理も上手で、チョコレートムース、チーズケーキ、カスタードプディングなど作ると、本職も顔負けするぐらいだ。自分も彼のように、ああして毎日を楽しめる「お年寄り」(?)になりたいものだと思う。
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