No266畑宿から箱根旧街道

       
−江戸時代の面影を残す街道を歩くー
マップ

 江戸幕府は元和4年(1618)、鎌倉時代につくられた湯本から湯坂山、浅 間山、鷹ノ巣山、芦ノ湯を経て、元箱根にいたる湯坂道を廃止して、新しく湯本 の三枚橋から須雲川沿いに、畑宿を通り二子山の南側をへて元箱根へ通じる古い 山道を広げ、世に「箱根の八里越え」と伝えられる街道をつくりました。この街 道は寛永12年(1633)、3代将軍家光の時代に参勤交代の制度ができて、 一層交通が盛んになりました。現在では湯坂道も、この箱根旧街道もハイキング コースとして多くの人々に親しまれています。台風6号が心配されましたが梅雨 の中休みのような一日、総勢53名の仲間たちと箱根旧街道を歩いてみました。
箱根旧街道一里塚
 スタート地点は畑宿の少し先の「箱根旧街道一里塚」からで、ここまで江戸か ら23里(92km)あるそうです。木漏れ日を浴びて石畳の上を歩きだしま す。西海子坂(さいかちざか)を過ぎるとしばらく車道に沿って坂道を上りま す。すこし蒸し暑いせいか、もう汗が吹き出てきました。ふたたび山道に入り急 な階段を上ると見晴し茶屋につきました。 ツツジがまだ色あざやかに咲いてい ます。尾根の向こうに相模湾が見え、海岸線を洗う白い波が涼しそうです。猿滑 坂をすぎる頃から雨が急に落ちてきました。やっぱり山の天気です。樹林帯の中 に入ると雨も小降りになりました。薄暗い林のなかに江戸時代から続くという甘 酒茶屋がありました。ここで早めのお昼をとることになりました。茶屋の中で甘 酒を楽しむひと,外のベンチでお弁当を食べる人、いつものように楽しいランチ タイムです。

甘酒茶屋
甘酒茶屋から少し歩き車道を渡ると「旧街道石畳」の案内板があります。苔む した石畳の水溜りがキラキラ光ります。雲が切れてきたようです。が白水坂、 天ヶ坂を越えると峠となり、こんどは急な権現坂を下ります。興福院の境内を抜 け元箱根の町にでました。雨は止んでいますが、芦ノ湖は白い霧が湖面近くまで おりていました。
湖をとりまく山々も深い霧に閉ざされ、楽しみにしていた富士 山を見ることはできませんでした。400年ほど前に植えられた杉並木の中をぬ けて、箱根の関所跡へ向かいます。関所跡は現在平成19年春の完成を目指して、 復元作業が進められています。
関所の中には役人の時代人形がおかれ、当時 を偲ぶことができます。また隣の資料館には関所手形をはじめ、関所破りの記録 や、関所日記などの古文書や武具が展示されていました。  芦ノ湖を左手に見ながらバスの待つ駐車場まで歩きました。時間は12時を少 しまわったところなので、駐車場のまわりのベンチに腰をおろして2度目のお昼 をたべました。「勘太郎の湯」で汗を流し,サッパリとしたところで待望のビー ル。この一瞬のために、いつも大汗をかいて歩くのでしょうか。乙女峠をこえ御 殿場に下ると青空が見えていました。東名高速道路が事故渋滞で2時間ほどおく れましたが、予定より40分も早く鶴瀬に帰ることができました。(小林 利 秋)
箱根杉並木での一休み
平成16年6月20日(日)曇り一時小雨  参加者53名
 ポイント    到着時刻   出発時刻   所要時間          
 畑宿一里塚     8:04   8:20            
 見晴し茶屋     8:54   9:05  0:34         
 甘酒茶屋      9:40  10:20   0:35         
 旧街道石畳   10:33    −    0:13        
 箱根馬子唄の碑 10:50  10:55  0:17         
 杉並木歩道橋  11:00  11:05  0:05         
 元箱根     11:12      −      0:07         
 箱根関所跡   11:43  12:05   0:31         
 芦ノ湖駐車場  12:12  12:45  0:07         		   
                      2:29