いつかそして二度と
ひとりでもキスはできる
革命はいつも夢のなかに
氷がよりそうようにいじらしく
わたしがいない予定日
手馴れるぐらいなら 
咲かない貴方をみるまえに
愛すべき影と生きる
手放すために
灰になれない腕が二本
なにげなさはすこし脆くて

せつなくなるまえに
恥らうゆび
ふるえる吐息が紡ぐあなた
目覚めるなら貴方のいない朝に
花散るおと
諸刃にしたたる夢や希望
ちくちくする思い出たち
するする過ぎる
もしもたとえばだったなら
色彩の洪水
さよならにはすこしはやい日に
ぬくもりがいないよ
薄紅のおはよう
まぶたをとじても生きていける
おちるなら果てまで
脈打つ夜をおぼえていて
獣の魂
星葬列
あなたの傷がほしい
セピアの日々
あとはなくしていくだけ
さよならはひそりと
嘘がいい
トワイライトは幻想でまたたく
感触は残り香に
亡光を浴びて
額のなかの芸術家
無への魔法
雲を掴んでしまったその後は
耐えてゆがめた眉ですら
透明な罪にしなだれて
きみを殺す言葉を持っている
ふりかえると雨の降る
まえを見据えるまつげの脆さ
もの言わぬ美徳
あなたのゆびさきが汚れること
廃棄された朝日が照らす
神をむさぼる
  必要な嘘の数
  何かを求めたすこしまえ
  かすりもしない傷を乞う
  ゆびさき対話
  首もとに深く絡まる誓いのように
  あさましい一体感
  祈るという方法を知らない子だったので
  鉄のかたまりに安堵したのだ
  神さまのとなり
  ふさいだ耳から嗚咽
  きみとばからしい空想をつれて
  朝日に眩暈
  もうすこし残酷だったなら
  続きがなければいい
  溢れだしたよわさがいつかさよならを知るまで
  諦観の鼓膜をふるわせて
  心中ごっこ
  求めていたのに
  ゆびさき対話
  たからものの死臭
  汚れた体でもいいよ
  すべての正義へ濁音
  嘘で固めた芸術がこの陥没した暗闇に群がればいいのに