病気になる主な原因

 動物はなぜ病気になるのでしょうか? その原因については、以下のようなことが考えられています。

  @ 有害化学物質
A 活性酸素
B  病原生物(ウイルス、細菌、寄生虫、昆虫)
C  栄養バランスの異常
D ホルモンバランスの異常

その他として、物理的な傷害や遺伝子の異常などがあります。

有害化学物質について

 現在、地球上では、空気、水、土壌、植物、動物、食物、衣類、住居、車等々、生活環境のあらゆるものが有害化学物質に汚染されております。有害な微粒子や分子が体内に侵入すれば病気が発生するのは当然なことです。なぜなら、それらは動物にとって十分に分解し排泄することのできない異物だからです。これらの物質は、食物とともに摂取したものは口腔粘膜や胃腸などの消化管から、体に直接触れるものは皮膚から、大気中のものは肺や皮膚から体に取り込まれます。
 有害物質によって粘膜や皮膚が炎症を起こしたり、体内に侵入して細胞内へ入ると遺伝子を傷つけたり、また体の免疫機能を撹乱したりすることで、様々な病気が引き起こされたり、病気にかかりやすい体質になると考えられています。


活性酸素について

 活性酸素は外から体内に入ってくる有害物質ではなく、生体内で産生される生命を維持するためになくてはならないものです。その一方で、過剰な生成が生体に障害を与えることが知られています。
 活性酸素は有害物質、紫外線、電磁波、排気ガス、騒音、精神的ストレス、肉体疲労などの誘引によって体内で増加します。
 体内で発生する活性酸素は1100種類以上も存在するといわれており、各々の活性酸素が生体に及ぼす作用も多種多様です。この活性酸素の増加が生体内のいろいろな酵素やホルモンの働きを阻害し、細胞内の遺伝子やミトコンドリアを傷つけ、細胞膜や臓器を傷害し、正常な免疫の働きを狂わせ、動脈硬化を促進し、老化のスピードを速めるといった多くの有害作用を引き起こすと考えられています。


病原生物について

 予防医学の発展により、多くの感染症は予防することができます。飼主として正しい知識を身につけ、ペットたちをウイルス、細菌、ノミ、ダニなどから守ってあげる必要があります。また、最近では動物と人とのかかわりが親密になるにつれて、人にとっても危険な動物由来感染症が問題となっています。詳しくは厚生労働省[動物由来感染症を知っていますか](http://www.forth.go.jp/mhlw/animal/)のホームページをご参考の上、正しい知識と情報を得てください。


栄養バランスの異常

 体の成長と維持に必要な五大栄養素は、炭水化物、タンパク質、脂肪、ミネラル、ビタミンであるといわれています。また、もっと重要な水を加えると六大栄養素ということになります。当然のことですが、これらの栄養素を良質なものでバランスよく摂ることが、成長と健康の維持にとって重要です。
 動物の健康を考慮すれば総合栄養食として作られたペットフードが最もよいと思われますが、問題点がいくつかあります。

原材料の問題−化学肥料や農薬などに汚染されていない良質な原料で作られているか。

食品添加物の問題−人工的に作られたものである以上食品添加物は必ず含まれています。

保存方法の問題−どんなに優れたフードでも時間が経てば質が低下し、脂肪が酸化します。大量に買い込んだり、高温多湿の場所に置くことは避けるべきでしょう。

 ペットフードに関しては、ペットフード工業会のホームページ(http://www.jppfma.org/index.html)で掲載されているペットフードハンドブックが参考になると思いますのでご参照下さい。


ホルモンバランスの異常

 有害化学物質のうち「環境ホルモン」、正式には内分泌撹乱物質と呼ばれるものは、体内に入るとちょうどホルモンのように働き、体内の反応を撹乱してしまいます。
 この環境ホルモンが生物に与える影響は深刻で、生物の絶滅の危険がある生殖機能の異常、母親が摂取することによる胎児や乳児への影響、ホルモンの異常によって引き起こされる免疫力の低下や様々な健康障害や行動異常が問題とされています。
 犬猫がどの程度環境ホルモンに汚染されているかという研究はまだ始まったばかりですが、文献によりますとペットフードと犬猫のからだ自体から環境ホルモンが検出されています(犬、猫の環境ホルモンの研究、2003.3)。


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