No.325 鎌倉番場ヶ谷から獅子舞の谷
−鎌倉の小さな秘境−
(歩程2時間45分、ランクA)マップ
海なし県の埼玉からも「JR湘南新宿ライン」のお蔭で「鎌倉」が近くなりました。
私達のハイキングクラブも、最寄り駅から30分余で池袋駅、そこから1時間3分で鎌倉駅です。

鎌倉駅 |
今回訪ねたのは、数多い鎌倉のガイドブックにも載っていない小さな秘境「鎌倉番場ヶ谷(やつ)から獅子舞の谷」です。
天園ハイキングコースに達する渓谷のコースです。
番場ヶ谷本谷のほか霧ヶ谷、お塔の窪などの支流がありますが、
比較的距離の短いお塔の窪を登ります。総歩程は約2時間45分です。
鎌倉駅から金沢八景あるいは鎌倉霊園行きバス(5番乗場)に乗ります。
十二所神社で下車し、少し戻って右(北)の道に入ります。
車道終点のところから湿地を抜けると、海蝕の跡を刻んだ岩肌と狭い沢、
うっそうとした樹林の道になります。
ぬかるみが多いので登山靴や防水のウォーキングシューズが適しています。
水が切れたり流れたりする沢をたどり丸木橋で対岸に渡りますが、このコース一番の難所です。
丸木橋を避け、下の沢を渡ることもできます。

難所の丸木橋 |
道の右側に二つのやぐら(掘られた横穴)があり、中に小さな五輪塔や苔むした宝篋印塔があります。
鎌倉幕府最後の執権、北条高時の墓所との言伝えが残り、お塔の窪のいわれともなったところです。
また、この上の「貝吹き地蔵」には新田義貞軍に破れ敗走する北条軍を貝を吹いて誘導したという言伝えもあり、
この秘境ルートは、鎌倉からの秘密の脱出経路ではなかったかと想像するのも夢があります。

言伝えのやぐら |
倒木をいくつかまたぎ、急な登りを終えればポピュラーな天園ハイキングコースにでます。
貝吹き地蔵の急斜面を越えると後はなだらかな道となり天園につきます。
茶屋の上の岩峰から鎌倉の市街や相模湾、運がよければ天城山や富士山などが見えます。

天園の茶屋 |

鎌倉市街と稲村ヶ崎 |
このコースの最高峰大平山(159m)でのんびりランチタイムを楽しみましょう。
北西、ゴルフコース越しに横浜の「みなとみらい」のビル群、南に三浦半島方面を望むことが出来ます。

大平山 |

大平山より横浜方面 |
天園の下から獅子舞の谷に入ります。明るい源頭付近にモミジの木々に囲まれて17本の
大銀杏があり、紅葉、黄葉のの美しさは見応えがあります。
12月の始め、渓谷の道には黄金色の銀杏の落葉が敷きつめられ、能舞台「紅葉狩り」のように幽玄でした。

獅子舞の谷 |
獅子舞の谷の小さな渓流に沿ってくだると二階堂川となり、
源頼朝が源義経・藤原泰衡らを弔うため、平泉の中尊寺を模して
建立したといわれる永福寺(ようふくじ)跡につきます。
永福寺は火災・戦火で消滅し、今はススキが茂るのみです。

永福寺跡 |
このあたりから舗道となり、あじさい寺として有名な「瑞泉寺」への道を左に見て間もなく
後醍醐天皇の第一皇子大塔宮護良親王を祭る鎌倉宮につきます。
ここからは鶴岡八幡宮を経て鎌倉駅まで歩きました。

鎌倉宮 |

鶴岡八幡宮 |
上記レポートは、すべてスムーズに行われたように書いてありますが、
実際は池袋駅で「人身事故のため湘南新宿ラインは運転を見合わせております」
とのアナウンスがあり、急遽予定変更、山手線で品川駅にでて横須賀線で鎌倉駅に行きました。
この混乱のなか、43名の大人数にも拘らず「行方不明者」は一人もでませんでした。
これが本当の難所でした。CL、SL及び各班のL、SLに感謝します。
(文:小林利秋・山田良雄、写真:山田良雄)
平成18年12月3日、晴れ、参加者43名
CL:小林利秋 SL:宮原律子
コースタイム
ポイント 到着時刻 出発時刻 所要時間
十二所神社 10:45 −
お塔の窪入口 11:35 − 50
天園 12:10 13:10 35
獅子舞の谷分岐 13:45 − 35
永福寺跡 13:55 − 10
鎌倉宮 14:00 14:20 15
鶴岡八幡宮 14:35 (解散) 15
(総歩程 2時間40分)